かわまりの映画評と創作

読書ルームではノンフィクションと歴史小説を掲載

戻ってきました! (その2) 〜最初のエントリー作品について

ところで、お休み中にわたしのブログへの訪問者が1,500人を超えました。毎月の訪問者数が100人を超えないと訪問者の方々がわたしのブログのどのエントリーにアクセスしたか(もちろん匿名で人数のみですが)はわからないのでこれらの方々がわたしのペンネームを知っていて一向に変わらない最新のエントリーにアクセスしたのか、検索エンジンで何か(一番可能性が高いのは映画の題名)を検査してわたしのブログに行き着いたのかは永久に知ることはできません。個人的には後者が望ましいと思っています。


この話題はこれまでにしてわたしのブログの既にアップを完了した読書ルームは当然のことながら広島・長崎への原子爆弾投下によって世界を震撼させた核兵器がなぜ作られてしまったのかという疑問に答える為にわたしが書き下ろした作品です。その動機は日本側で書かれた原子爆弾関する書籍がともすると原爆による被害の惨状の記述に終始しているのに対し、加害者側である英米の書籍は原子爆弾製造の動機と過程を記述したものがほとんどで、それらを読む時に決して看過してはならないのは原子爆弾の直接的な開発に携わった科学者達も非戦闘員である広島と長崎の市民を殺害するというそれだけ取ってみれば大きな過ちに関与してしまったことで深く傷つき悔恨を抱くに至ったという事実なのです。そしてそのことを理解することなしにはわたし達日本人は決して本当の意味で彼ら英米人を許し、和解することができないとわたしは考えています。映画ルームとの絡みで言うとこのことは【かわまりの映画ルーム(特番) コペンハーゲン  〜  原子力開発について知っておくべきこと (URL: https://kawamari7.hatenablog.com/entry/2019/08/16/112350)】という作品中での共にノーベル物理学賞受賞者で師弟関係にあるニールス・ボーアとヴェルナー・ハイゼンベルクが戦後に交わした会話に滲み出ています。そして何よりも顕著なのは人類中最高水準の頭脳である彼ら核兵器開発の担い手でさえ既に起きてしまった惨劇について関わりを持たなかった他者に(本心はともかく)責任を押し付けるのが常だったのです。ましてや一般人は言うに及びません。

 

「プロメテウス達よ〜原子力開発の物語」

目次・内容とエントリー時期

2019年8月   プロローグ  

   ・フリッツ・ハーバー、キューリー夫人、アインシュタイン

    https://kawamari7.hatenablog.com/entry/2019/08/16/173300

   ・3人の科学者が第一次世界大戦中に取った姿勢

    https://kawamari7.hatenablog.com/entry/2019/08/18/074228

        第1章  プロメテウスの揺籃の地

   ・ハイゼンベルクの少年時代

    https://kawamari7.hatenablog.com/entry/2019/09/02/070325

   ・ハイゼンベルクの青年時代〜ボーアとハイゼンベルク

    https://kawamari7.hatenablog.com/entry/2019/09/02/064129

   ・ハイゼンベルクの青年時代〜ゲッチンゲンからコペンハーゲン

    https://kawamari7.hatenablog.com/entry/2019/09/02/064109

   ・青年ハイゼンベルクの金字塔

    https://kawamari7.hatenablog.com/entry/2019/09/02/072645

2019年9月   第2章  新時代の錬金術師たち  

   ・科学の教皇旧大陸を去る

    https://kawamari7.hatenablog.com/entry/2019/09/11/022048 

   ・錬金術の最果ての地

    https://kawamari7.hatenablog.com/entry/2019/09/18/194625

   ・一時代の終わり

    https://kawamari7.hatenablog.com/entry/2019/09/18/215353

   ・赤ん坊は難を逃れる

    https://kawamari7.hatenablog.com/entry/2019/09/18/222633

     ・水先案内人(パイロット)が新大陸に達する

    https://kawamari7.hatenablog.com/entry/2019/09/18/235917

   ・雪の日の知らせ

    https://kawamari7.hatenablog.com/entry/2019/09/19/001433

2019年10 月   第3章  プロメテウスの目覚め

   ・発見は海を渡る、ボーアの怒り

    https://kawamari7.hatenablog.com/entry/2019/10/13/001828
   ・預言者たちは走る

    https://kawamari7.hatenablog.com/entry/2019/10/15/193035

   ・時は移る

    https://kawamari7.hatenablog.com/entry/2019/10/15/235312

   ・再び錬金術

    https://kawamari7.hatenablog.com/entry/2019/10/16/155059
   ・最前線からの使者

    https://kawamari7.hatenablog.com/entry/2019/10/16/180729
   ・コペンハーゲン

    https://kawamari7.hatenablog.com/entry/2019/10/16/212747

2019年11 月   第4章  マンハッタン計画(上)
     ・パイロット(水先案内人)の終着地

    https://kawamari7.hatenablog.com/entry/2019/11/18/120811

   ・軍の関与と計画の拡大

    https://kawamari7.hatenablog.com/entry/2019/11/18/120918

     ・波濤を超えて

    https://kawamari7.hatenablog.com/entry/2019/11/18/121104

2019年12月   第4章  マンハッタン計画(上) 

          ・新たな段階とボーアの参加

    https://kawamari7.hatenablog.com/entry/2019/12/06/083326

   ・欧州の戦況と科学者諜報部員

    https://kawamari7.hatenablog.com/entry/2019/12/06/094406

   ・連合軍のお尋ね者

    https://kawamari7.hatenablog.com/entry/2019/12/06/102734

   
    

2020年1月    第5章  マンハッタン計画(下)

   ・原爆投下前の科学者トップら

    https://kawamari7.hatenablog.com/entry/2020/01/24/090750
   ・シカゴの基礎研究者ら

    https://kawamari7.hatenablog.com/entry/2020/01/24/091514
   ・預言者たちのフランク・レポート

    https://kawamari7.hatenablog.com/entry/2020/01/24/091743

   ・ロス・アラモスの秘密会談

    https://kawamari7.hatenablog.com/entry/2020/01/24/093037

   ・原爆実験(1945年7月15日、16日)

               https://kawamari7.hatenablog.com/entry/2020/01/25/064021

   ・シカゴの預言者たち

    https://kawamari7.hatenablog.com/entry/2020/01/25/070919

          ・ 終わりの始まり

     https://kawamari7.hatenablog.com/entry/2020/02/15/031003

 

2020年2月、  第6章   冷戦

   ・エプシロン計画

    https://kawamari7.hatenablog.com/entry/2020/02/15/034624
   ・マンハッタン計画の功労者たち

    https://kawamari7.hatenablog.com/entry/2020/02/17/090807

   ・ソビエトとの確執

   ・功労者たちのその後
   ・結論

 

 

「エピローグに替えて」として広島・長崎への原子爆弾投下を心から悲しんで絶望と自殺の淵にまで立ったノーベル化学賞受賞者のノーベル賞受賞講演の和訳を掲げました。和訳には門外漢のわたしには大変な困難が伴いました。ノーベル財団のウェブサイトに掲載されていた英語の講演録の翻訳に当たって同財団の許可は得ていません。またわたしの翻訳の正確性には疑問があります。皆様のうちで化学に造詣があり英語に堪能な方は是非原文に当たっていただきたいです。なお当該箇所は電子書籍のみに掲載されています。


 

 

 

(その3に続く)