かわまりの映画評と創作

読書ルームではノンフィクションと歴史小説を掲載

Entries from 2019-10-16 to 1 day

【映画ルーム(72) 戦場にかける橋 〜 移ろうものと永遠(とわ)のもの 10点】

【かわまりの映画ルーム(72) 戦場にかける橋 〜 移ろうものと永遠(とわ)のもの 10点】平均点:7.22 / 10点(Review 140人) 1957年【英・米】 上映時間:155分. クレジット(配役と製作者)などについては次のURLをご覧ください。 このブログの内容全ての著作権…

【映画ルーム(71) 戦場のピアニスト 〜 有情(うじょう)の芸術家、無情の戦場 9点】

【かわまりの映画ルーム(71) 戦場のピアニスト 〜 有情(うじょう)の芸術家、無情の戦場 9点】平均点:7.60 / 10点(Review 20人) 2006年【米・スペイン】 上映時間:114分. クレジット(配役と製作者)などについては次のURLをご覧ください。 このブログの内容…

【読書ルーム(88) プロメテウス達よ- 原子力開発の物語】

【『プロメテウス達よ』第3章 プロメテウスの目覚め〜コペンハーゲン 3/3 】 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 約一年半後、ニールス・ボーアとその妻はイギリス諜報部の手を借りて終にデンマークを去った。ナチスによるユダヤ…

【読書ルーム(87) プロメテウス達よ- 原子力開発の物語】

【『プロメテウス達よ』第3章 プロメテウスの目覚め〜コペンハーゲン 2/3 】 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 そればかりではなかった。ボーアの妻はボーアがハイゼンベルクを自宅に招いたことを非難し、今からでも断ることは…

【読書ルーム(86) プロメテウス達よ- 原子力開発の物語】

【『プロメテウス達よ』第3章 プロメテウスの目覚め〜コペンハーゲン 1/3 】 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 同じ一九四一年の十月、ライプチッヒの大学とベルリンのカイザー・ウィルヘルム研究所を行き来していたハイゼンベ…

【読書ルーム(85) プロメテウス達よ- 原子力開発の物語】

【かわまりの読書ルーム『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め〜最前線からの使者 6/6 】 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 「一九三九年の始めに核分裂に関して二つの論文を発表して以来、ハーンとシュトラスマンは後続…

【読書ルーム(84) プロメテウス達よ- 原子力開発の物語】

【かわまりの読書ルーム『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め〜最前線からの使者 5/6 】 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 アメリカ国内では「友好国イギリスとフランスを見捨てるのか?」という主戦論と「ヨーロッパ大…

【読書ルーム(83) プロメテウス達よ- 原子力開発の物語】

【かわまりの読書ルーム『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め〜最前線からの使者 4/6 】 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 一九四一年の夏が終わり、ヨーロッパでは依然としてナチス・ドイツの軍隊が快進撃を続けていた…

【読書ルーム(81) プロメテウス達よ- 原子力開発の物語】

【『プロメテウス達よ』第3章 プロメテウスの目覚め〜最前線からの使者 2/6 】 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【あらすじ】 コンプトンは全米各地で原子力開発に携わっている科学者が提出した論文を読み、必要ならば訪問して面談を求…

【読書ルーム(80) プロメテウス達よ- 原子力開発の物語】

【『プロメテウス達よ』第3章 プロメテウスの目覚め〜最前線からの使者 1/6 】 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【あらすじ】 卓越した物理学者ではあるが自身では原子物理学を研究しているわけではないシカゴ大学のアーサー・コンプト…

【読書ルーム(79) プロメテウス達よ- 原子力開発の物語】

【かわまりの読書ルーム『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め〜再び錬金術 5/5 】 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 化学者のシーボーグはやはり、中世以来の錬金術の夢にとりつかれ、シーボーグにワールとケネディーを…

【読書ルーム(78) プロメテウス達よ- 原子力開発の物語】

【かわまりの読書ルーム『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め〜再び錬金術 4/5 】 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 一九三九年の始めにオットー・ハーンがドイツの学会誌にウラニウムへの中性子照射の結果をまとめた画…

【読書ルーム(77) プロメテウス達よ- 原子力開発の物語】

【かわまりの読書ルーム『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め〜再び錬金術 3/5 】 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 アメリカ東海岸でシラードらが核分裂の連鎖反応がドイツの科学者によってもたらされることを憂慮し、…

【読書ルーム(76) プロメテウス達よ- 原子力開発の物語】

【かわまりの読書ルーム『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め〜再び錬金術 2/5 】 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 大学教授としても家庭人としても身を固めていたアーネスト・ローレンスとはうらはらに、ローレンスよ…

【読書ルーム(75) プロメテウス達よ- 原子力開発の物語】

【かわまりの読書ルーム『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め〜再び錬金術 1/5 】 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 ヨーロッパから大西洋と広大なアメリカ大陸によって隔たれたカリフォルニア州バークレーで、アーネス…

【読書ルーム(74) プロメテウス達よ- 原子力開発の物語】

【かわまりの読書ルーム『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め〜時は移る 8/8 】 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 一九四○年五月十日にナチス・ドイツがベルギーを占領し、ベルギー領コンゴにあるウラニウム鉱山のナチス…

【読書ルーム(73) プロメテウス達よ- 原子力開発の物語】

【かわまりの読書ルーム『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め〜時は移る 7/8 】 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 パリで重水による中性子照射の制御を試みたジョリオ=キューリーのチームが、ナチス・ドイツのフランス…

【読書ルーム(72) プロメテウス達よ- 原子力開発の物語】

【かわまりの読書ルーム『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め〜時は移る 6/8 】 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 一九四○年五月十六日、ナチス・ドイツの軍隊はベルギーとの国境に近いセダンでフランス領内に侵入し、そ…

【読書ルーム(71) プロメテウス達よ- 原子力開発の物語】

【かわまりの読書ルーム『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め〜時は移る 5/8 】 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 翌一九四十年三月になり、カイザー・ウィルヘルム研究所のオランダ人所長ペーター・デバイがナチスを嫌…