お知らせ
ハテナブログをお借りしている(目下のところ)無料使用者としてあと2つのブログを開設できるので今までに公開した2つの創作(ノンフィクションの「プロメテウス達よ 〜 原子力開発の物語」と歴史小説の「黄昏のエポック 〜 バイロン郷の夢と冒険」を漸次そちらに移していこうと考えています。全部移行した後は当ブログのタイトルは「かわまりの映画ルーム」になります。こうすることによって3つある各ブログがすっきりまとまって閲覧できる箇所をより容易に探し出すことが可能になると思います。また、上の二作品を別ブログに移しながら校正を行い、アマゾンKDPから出版予定です。今後とも宜しくお願いします。
かわまり(川本真理子)
記
プロメテウス達よ - 原子力開発の物語
この作品は第一次世界大戦中に3人の科学者(フリッツ・ハーバー、キューリー夫人、アインシュタイン)が取った全く異なる姿勢をプロローグに於いて書き起こし、原子力の発見に理論的に貢献した科学者ら(アインシュタイン、ボーア、ハイゼンベルク)らの科学者としての純粋な姿勢、そして理論上明らかになった核エネルギーの存在を実証して見せた科学者たち(ハーン、マイトナー、フェルミ)さらには核エネルギーの実用化のために奔走した科学者たち(シラード、テラー、ウィグナー、ワイスコプフ)らが運命の糸に導かれてアメリカに集結してマンハッタン計画を立ち上げるに至った過程と第二次世界大戦後に取った人間としての行動の軌跡を描いたものです。
黄昏のエポック - バイロン郷の夢と冒険
トップページ (第一話)
この作品はナポレオン失脚後のヨーロッパで崇拝して止まないナポレオンの理念である「自由・平等・博愛」を心に留めながらその実現の方法に反動体制の下で苦悩したイギリス人詩人のジョージ・ゴードン・バイロンの波乱の人生を日本古来の歌物語に似せて描こうとしたものです。
第一話 レマン湖の月 (1816年夏 スイス )
第二話 優しき姉よ (1814年 ~ 1816年春 イギリス)
第三話 ため息橋にて (1816年秋-1818年初、イタリア)
第四話 青い空、青い海 (1809年夏 ~ 1811年秋 ポルトガル→スペイン→アルバニア→ギリシア→トルコ→ギリシア→イギリス)
第六話 若き貴公子 (1805年夏 ~ 1809年夏 イギリス)
第七話 レディー・キャロライン (1812年 イギリス)
第八話 暴風雨 (1818年 ~ 1822年 イタリア)
第九話 スコットランドの荒野にて(1798年夏 イギリス)
最終話 ギリシャに死す(1824年)
「黄昏のエポック」の主人公、ジョージ・ゴードン・バイロン男爵は終生イタリアびいきでヴェネツィアやガリレオが斜塔で実験を行ったというピサに長期間滞在しました。とりわけ中世から数百年間共和制の下で繁栄し、コルシカ島出身でイタリア人としてのアイデンティティを持ちながらフランスの軍隊を掌握してヨーロッパ全土に「自由・平等・博愛」の理念を広めようとしたナポレオン・ボナパルトを深く信奉して政権を移譲したヴェネツィアでは闊達なイタリア語を駆使して多数の戯曲を執筆しました。上の写真はヴェネツィアで頻繁に行われるナポレオン関連の催し(展覧会・講演)のポスター。