かわまりの映画評と創作

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【映画ルーム(69) 愛のイエントル 〜 憧れは歌に乗って 8点】

【かわまりの映画ルーム(69) 愛のイエントル   〜  憧れは歌に乗って 8点】平均点:6.91 / 10点(Review 11人)  1983年【米・英・チェコ・スロバキア】 上映時間:130分  クレジット(配役と製作者)などについては次のURLをご覧ください。  https://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?TITLE_NO=488

 

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【あらすじ】

二十世紀始めの東欧。ユダヤの学者の娘イェントルは父から密かに教えを受け、父の死後は故郷を去って男しか入れないユダヤ聖典の学校に男装して入学する。そこでイェントルは兄弟の契りを結んだ学友アビグダーを秘かに慕うが、アビグダーは富豪の娘ハダスと恋に落ちて婚約する。だが、身内の汚点のせいでハダスの父に婚約を破棄されたアビグダーは「ユダヤの律法によれば弟分イェントルにはハダスと結婚する義務がある。」と主張する。保守的な男の世界で奮闘する女性の憧れと困惑をバーブラ・ストライサンドが熱演熱唱するミュージカル。

 

【かわまりのレビュー】

どうせフィクションなのだからどうでもいいと思うのも結構ですが、アビグダーや周囲の人間がイェントルの男装を見破っているのかいないのかがわからず、「ここで見破ったんじゃないかな・・・。」なんていろいろ想像するのが面白いと思います。裸で川に飛び込んで「君もやれよ・・・。」と挑発したりするのは、学問はしっかり身につけているのにひげも生えていない成長不全でひ弱(?)なイェントルをからかっているのか、あるいは正体を見破った上で困らせているのかのどちらともとれますよね?結婚の件にしても「ここまでやればさすがに正体を白状するのでは・・・。」と考えて提案しているような気がします。建前の上では女は学問をやってはいけない時代だったけれど、本人が完全に男として扱われるよう学問に励み、周囲も男として扱っている分には実害はないわけだし・・・。ユーモアたっぷりでしかも守るべき節度はきちんと守るアビグダーは私が抱くユダヤ人の男性のイメージにぴったりです。東欧の美しい風景とユダヤ人男性の黒づくめの服が対照的で美しく、バーブラの歌も子供の頃から歌っているだけあってすばらしいです。ミュージカルに私がつける最高点の8点を献上。

 

全員集合

https://jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?TITLE_NO=488

 

【独り言】

 


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