かわまりの映画評と創作

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【映画ルーム(71) 戦場のピアニスト 〜 有情(うじょう)の芸術家、無情の戦場 9点】

【かわまりの映画ルーム(71) 戦場のピアニスト  〜  有情(うじょう)の芸術家、無情の戦場 9点】平均点:7.60 / 10点(Review 20人)   2006年【米・スペイン】 上映時間:114分.  クレジット(配役と製作者)などについては次のURLをご覧ください。

このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属し、独り言を除く部分の版権はjtnew.jp に帰属します。平均点とレビューワー数はアップロード時のものです。


【あらすじ】

n.a.

わたくしカワマリは本作品のあらすじの執筆を断念しました。2019年10 月17日現在、あらすじ執筆に名乗りを上げた方はいません。

 

【かわまりのレビュー】

原題はただの「ピアニスト」。そうでなくてもタイトルに惹かれてピアノ演奏を聴こうと映画館に足を運ぶ音楽ファンは多いと思いますが、作品中演奏されるピアノ曲は多くはありません。ピアノ演奏のためにこの映画を見ようと思った方は忍耐を強いられます。でも、そんな忍耐、ナチの脅威に晒されながら逃げまくった実在のピアニストの忍耐には比べようがないでしょう。ナチの暴虐、非人道性はこの手の作品では当たり前のように出てきますがその中にちらりと「ドイツ人だって芸術もわかるし家族もいる人間なんだ・・・。」あるいは「時代が悪かった。」というやるせないメッセージが汲み取れれば映画を見る鑑賞態度は及第点。もちろん、そこは抑えて抑えて表現されています。敢えてネタばれを恐れず言うならば、最後のシーンで主人公が生き延びた喜びを謳歌するかのようにショパンの「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」を奏でます。彼の両親も兄弟姉妹もみんな殺されちゃったんでしょうに・・・。でも、ラストがショパンの葬送行進曲じゃさまにならないですからね・・・。薄暗い色調の画面の中で展開される主人公の孤独と不安のサスペンスは圧巻ですが、主人公が生き延びたからこそこの映画ができたという事実も見る前から自明・・・。むしろ、生き延びるために主人公同様の壮絶な努力をしながらもあっけなく殺されていったユダヤ人が大勢いたという事実を肝に銘じるべきでしょう。この映画はナチの歴史のほんの氷山の一角を見せ、残りを想像にゆだねているところに価値があると思います。

 

10 点の人のコメント

https://jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?POINT=11&TITLE_NO=4503

9点の人のコメント

https://jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?POINT=10&TITLE_NO=4503

7点(最頻出点)の人のコメント

https://jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?POINT=8&TITLE_NO=4503

1点(最低点)の人のコメント

1. 正直、ホロコーストものの映画はあまり好きではなく、これも「数あるホロコーストもののひとつ」という感じで特別な印象は受けませんでした。エイドリアン・ブロディがオスカー受賞していますが、「この手のテーマはアカデミー受けするのよね」というのが正直な私の心境。とりあえず一回見ればもういいや、って感じです。【ぐり】さん 1点

2. すんごくつまんない。ただその言葉だけで表現できる作品。主人公はただ知名度と運がいいだけで生き残った戦争の被害者。でも何もしてない、戦争だったらこんな人は何人でも居る特別な存在じゃない。よく特別な存在じゃないからこそ人々に感動を与える作品はあるがこれは‘あっそう’て感じの作品。おすぎ金返せ【ゆうめし】さん 1点

 

【独り言】

 


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