かわまりの映画評と創作

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【映画ルーム(172) ターミナル  〜  超ベテランの人気俳優をコメディーに出しちゃだめでしょう 6点】

【映画ルーム(172) ターミナル  〜  超ベテランの人気俳優をコメディーに出しちゃだめでしょう 6点】 平均点:6.19 / 10点(Review 315人)  2004年【米】 上映時間:128分  クレジット(配役と製作者)などについては次のURLをご覧ください。 

https://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?TITLE_NO=10098

 

このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属し、映画タイトルの次、"〜"のすぐ後ろのキャッチコピー、【独り言】と【参考】を除く部分の版権はjtnews.jp に帰属します。平均点とレビューワー数はアップロード時のものです。

 

【あらすじ】

東欧の小国クラコウジアから、ある「約束」のためアメリカに渡ったビクター。入国審査に手間取っているうち、彼の祖国ではクーデターが勃発、国家は転覆してしまう。パスポートの効力を失った彼は入国出来ず、かと言って帰るべき祖国もない。彼はターミナルから一歩も出られない状況に追い込まれてしまったのだ。真面目で純朴な彼は、工夫を凝らし空港内での生活を送り始める。出口の見えない状況が続く中、やがて彼の優しさに空港関係者たちも心を開いていく… 果たして彼の「約束」とは? スピルバーグ流ヒューマンドラマの真骨頂。【ぽこた(ぺいぺい)】さん  

あらすじ執筆者のページ →   https://www.jtnews.jp/cgi-bin/revper.cgi?REVPER_NO=24382

 

【かわまりのレビュー】

芸達者なトム・ハンクスに言葉ができないせいで空港ターミナルで右往左往するだけの役をやらせるのはもったいない気がしました。一体、このおっちゃん(トム・ハンクスがやっている役のことです)何しにアメリカに来たのでしょうか?何だか訳のわからない作品でした。

 

【今回のハイライト(YouTubeから特別出演)】

みなさん、日本国政府発行のパスポートにはカバーが赤いのと緑のがあるのをご存知でしたか? 一般人のは赤で公務で他国に入国する必要がある公務員のものは緑なんだそうです。元財務官僚でつい最近まで内閣参与(タダみたいな報酬で内閣に助言する官僚OBや学識経験者)の高橋洋一さんがパスポートの効力について語ります。→  https://youtu.be/mEgeb7Pu5d0

 

10 点の人のコメントはあまりピンと来ませんが以下のとおりです。

1.  《ネタバレ》 見たのは初めてじゃないはずなのに、覚えてなくて・・・でも今回は笑えました。何度笑ったかなー数えきれないほど。言葉の通じない滑稽なやりとり、トムハンクスはすごいですね。で、最後にアメリアさんとハッピーエンドかと思いきや。。。なかなかやってくれます。最初はみんな冷たいのに、25セント稼ぎかたを覚え、仲間ができていき、みんなが味方になる。大好きな映画になりました。最高なラブコメですね。最高の笑顔で「クラコウジア、クラコウジア」繰り返し見ていて、グっと悲しくなるシーンがあります。電話が使いたいのに字が読めず、「お願い、お願い」と助けを乞うも、誰も助けてはくれず、カメラが引いてって、広いターミナルにこんなにたくさんの人がいるのに・・・って思えたシーンです。【新しい生物】さん [DVD(吹替)] 10点
2.キャサリン姉さんとってもきれいだし、ストーリーもシンプルで言うことなし、
といいたいんだけど一つだけ言わせてください

「最初の空港でトムハンクス追っかけて、カメラがぐるぐる回るシーンがあったでしょ?
私はそこで目が回ってしまいました。
だから、映画終わるまで気持ち悪かった~」\(◎o◎)/!\(◎o◎)/!\(◎o◎)/!\(◎o◎)/!\(◎o◎)/!\(◎o◎)/!【るる】さん 10点
3.ハリウッド版 電波少年【くまさん】さん 10点

【かわまりの声】なんだかよくわからないコメントばかりです。

 

わたしのご近所(jtnews.jp のページ上での)の方々のしごく真っ当なコメント

1. 《ネタバレ》 キャスティングミスだと思う。英語を話せない主人公をトム・ハンクスが上手に演技しているなあと思った時点でダメ。英語を話せない役を演じているじゃないと思ってしまいます。「ギルバート・クレイブ」のディカプリオや、「靴に恋して」のモニカ・セルベラみたいに、映画公開当時に、もしかしてこの役者さん本物?と思わせるようなキャスティング(それほど大有名でもない俳優)を使うべきでした。スピルバーグの映画は子供主役のもの以外はストーリーの展開が苦手なものが多いです。都合よく英語を理解したり理解できなくなったりするのも変です。【omut】さん [CS・衛星(字幕)] 3点.  【かわまりの声】でも3点はキツ過ぎない?

2. これはだめです。スピルバーグの嫌いなところ満載(笑)まず、どう考えても、”パリ空港”の後だということ。それからターミナルのセットをありがたがるところも。セットのスタバやベンチや入り口や出口や切符切りや売店ドトールセブンイレブンの何がすばらしーのか?訳わからん?インテリア?美術?そんなもんねーよ。空港行ってロケしろよ!ハナシもいやらしいし、最低。スピルはやはり、がきんちょか?国のなまえ”クラコージ??”わーやめて!虫唾が走る。嘘なきミエミエ。ハンクスも嫌いになちゃうよ。監督!レイダースみたいなすごいの作ってください!【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 1点  【かわまりの声】これもキツい! トム・ハンクスは元々喜劇役者なんだけど…  でも彼はすっごく頭の良い俳優でどんな職業の人にでも突撃取材してそれに成り切れるから弁護士や宇宙飛行士や機長や船長や大手新聞の編集主幹をやってもらった方が(コスパ?が)良い。つまりそういう役柄で出演している彼を観た方がお得というだけです。

 

気になったのであらすじ執筆者のぽこた(ぺいぺい)さんの点数とコメントを見てみました。

◉ いいですね~、本当に安心して観ていられる良作です。トム・ハンクスのさり気ないながらも素晴らしい演技と、それを生かしきるスピルバーグの演出。また、台詞のひとつひとつもウィットに富んでいて、笑わせられたりホロっとさせられたり… 冒頭、イキナリ本題に入ってくるスピード感ある展開。これって実はかなり重い内容なのに、それをサラッと流しながらも決して軽んじない。この手のニューマンドラマとしてはお約束的なストーリーなのに、観る者にやたらツッコませない。決して大作ではありませんが、見事に感動させてくれる一本です。 【ぽこた(ぺいぺい)】さん 8点  【かわまりの声】点数は高めだけれどこの程度がバランス的に真っ当かもしれません。でも思えばやはり若手で無名の俳優にやらせて成功していたらこの作品がもっと受けただけでなく次代を担う大物俳優が誕生していたかもしれないと考えると制作者の安全路線が残念です。