かわまりの映画評と創作

読書ルームではノンフィクションと歴史小説を掲載

さて、明けましておめでとうも…

さて、明けましておめでとうも小正月も終わりました。読書ルームに掲載中の「プロメテウスたちよ 〜 原子力開発の物語」もエピローグを除いてあと2章で完結ということになりました。わたしの執筆動機についてはアマゾンの作品のページにアップした作品の説明を以下にペイストしておきます。

 

原子力開発に関して欧米で今までに発刊された書物は千冊を超えると言われる。その内訳は原子爆弾開発であるのか原子力発電であるのか、「千冊を超える」という漠然とした数字ではただ発刊された書物の数が多いというだけで何も掴むことができない。ただ、それらの書物の中で優れていると思われる数冊を読破し、それらの日本語訳がどれほど日本で読まれているかを調べてみて販売ランキングなどの数字にはがっかりさせられた。世界で唯一の被爆国であり、今や世界でトップクラスの原子力発電大国となり、そして世界でも有数の地震国として東北大地震に続く福島第一原子力発電所の未曾有の事故に直面して原子力に対する姿勢の是正を迫られている、その国の国民が原子力開発の過程に関して最初に努力した国々の人達と一般的な知識を共有しないでいてよいはずがない。

思えば欧米で今までに発刊された千冊を超える原子力関連の書物はそれぞれの著者が同じ言語を共有する人々に向け、同じ言語を共有する人々の疑問に答える形で出版されたものである。それらが日本語に翻訳されても日本で、日本語によって事の次第を知ろうとする人々の関心に応えることは難しいと思われる。また千冊という数はそれらから価値が薄いものを除いたとしても一人の人間が読みきれる数ではない。まして全部を翻訳することは不可能であり、無意味でもある。わたしはここにわたしの興味に任せて読んだ英語で書かれた関連書物の中で優れたものだけでも紹介し、かつその内容を誰にでも理解できるような物語に凝縮しようと試みたつもりである。

 

 

今までに掲載された章とこれからの予定は以下の通りです。

2019年8月   プロローグ  

        第1章  プロメテウスの揺籃の地

2019年9月   第2章  新時代の錬金術師たち  

2019年10 月   第3章  プロメテウスの目覚め

2019年11 月   第4章  マンハッタン計画(上)う

2019年12月   第4章  マンハッタン計画(上)

2020年1月   第5章  マンハッタン計画(下)

2020年2月   第6章  冷戦