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【映画ルーム(166) ハムレット(1996) 〜 名優オールスターのやりたい放題 5点】

【映画ルーム(166) ハムレット(1996) 〜 名優オールスターのやりたい放題 5点】 平均点:6.88 / 10点(Review 25人)  1996年【英・米】 上映時間:243分  

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https://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?TITLE_NO=449

 

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【あらすじ】

19世紀のある王国。皇太子ハムレットは父王の訃報に接して急遽帰国するが、待ち受けていたのは自分をさし置いて王位についた叔父と叔父との再婚を決めた母だった。ハムレットは警護の兵士の手引きで父王の幽霊に出会い、現王に殺された模様や無念の心境を聞かされるが以後、鬱々として思索ばかりを膨らませ、恋人オフィーリアやその父で大臣のポロニウスに当たるなどして周囲を困惑させる。思い切った行動を取れないハムレットが母の心変わりを責め、ポロニウスを誤って殺した時から運命の歯車は王家の者全員を悲劇へ導くべく動き出す。

 

【かわまりのレビュー】

《ネタバレ》 古典中の古典で今まで何回も映画化されてるシェクスピアのハムレットとなれば他の作品と比べての出演者の演技と演出だけで点数をつけざるを得ないので点数は辛めです。冒頭の王宮シーンから「これはバッキンバムかベルサイユか?」といった感じで原作が想定していた中世デンマークではないのは明らかで衣装なんかが19世紀風なのにはすぐ慣れましたが、頻繁に挿入される回想シーン(王の殺人シーンからオフィーリアのベッドシーンまで!!)には辟易させられました。先王の幽霊が現れるシーンなんかはまるでホラーでした。ハムレットを初めて映画化したローレンス・オリビエが独白シーンをナレーションにして(今の私たちには斬新でさえありませんが)センセーションを巻き起こしましたが、これではちょっとやりすぎです。ブラナーの演技はまあまあでしたが、コメディーのほうがあっているかもしれません。貴公子のローレンス・オリビエと道化師に徹したメル・ギブソンの真ん中で中途半端という感じ。19世紀の上流社会の舞台設定にパッチワークのような手法が合わなくて変でした。王国の話ではなく現代ニューヨークのコーポレート・エリートの話に変えてしまったイーサン・ホーク主演のバ-ジョンほうが好きです。

 

1.ケネス・ブラナーハムレットは最高でした。彼ほどシェークスピアを理解している人はいないでしょう。【鐵假面の人】さん 10点

2.ケネス・ブラナーシェイクスピアは最高です(^_^)/すごく楽しめました!【カムイ】さん 10点

3.やるべき人がやるべきことをやるべきようにやれば、当然このようなモノができるのです。文句なし。ブラナー万歳。【愚物】さん 10点

4.もうすぐ萬斎さんの「ハムレット」を観劇するので、予習がてらひさびさにビデオ鑑賞。。公開時も思ったけれど、やっぱり面白いですね~!芝居好きの私には、あの演劇臭さが最高です^^ケネスのやりたい放題し放題!って感じで笑ってしまいますけど、彼のシェークスピアはやはり天下一品です!
【演劇依存症】さん 10点

10点の皆さんのコメントはみんな短かくてしっくり来ないです。唯一役にたった情報は野村萬斎さんがハムレットを演じたことです。狂言調あったのでしょうか? 幽玄調、純能楽風を期待してしまいます。そうすると父王以外はみんな直面(ひためん)でしょうか?