かわまりの映画評と創作

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【映画ルーム(113) アイーダ 〜 大女優が演じる死を超える愛 7点】

【かわまりの映画ルーム(113) アイーダ 〜 大女優が演じる死を超える愛 7点】 平均点:n.a. / 10点(Review 1人)  1951年【伊】 上映時間:92分  クレジット(配役と製作者)などについては次のURLをご覧ください。 https://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?TITLE_NO=22022

 

【あらすじ】

エチオピアの王女アイーダは捕えられてエジプトの王女アムネリスに仕えていた。アムネリスは父王(ファラオ)の信任が厚い若い将軍ラダメスを熱愛していたがラダメスは奴隷の身分になってもなお高貴で可憐なアイーダと密かに愛しあっていた。ある日アイーダの父王が率いる軍隊がエジプトに侵攻したという知らせが入り、ファラオはラダメスにエチオピア軍の撃退を命じる。19世紀末のイタリアで一世を風靡したオペラを大女優ソフィア・ローレンを中心に据え、戦闘シーンの実写やバレー舞踊を取りいれて壮大なスケールで映画化した作品。

 

【かわまりのレビュー】

お色気たっぷりで肉体美を見せつける女優として有名なソフィア・ローレンの天賦の美しさにもまして彼女の女優としての努力と才能を見せつける作品です。マリア・カラスに匹敵する実力を持つオペラ歌手の吹き替えに合わせた口パクは完璧で音楽の修養が稼業の中心になっている歌手とは比べようがないほど奴隷の身に余んじる悩み多き高貴な姫君の役柄を表情やしぐさを含めどんな要素を取っても、また大写しになっても完璧に演じ切っています。音楽も凱旋行進曲など超有名なもの目白押しでソフィア・ローレンとオペラファンの両方に必見の作品になっています。もちろんソフィア・ローレンの美貌と肉体美に酔いしれても結構です。劇場で見る術もなく、劇場で見たらさすが古色そうぜんのスペクタクルになってしまうかもしれないので点数は少し辛目です。

 

わたし一人です。ソフィア・ローレンのファンの方、クラッシック音楽のファンの方、みんな集まれ!