かわまりの映画評と創作

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【映画ルーム(88) オテロ 〜 愛するがゆえに 8点】

【かわまりの映画ルーム(88) オテロ 〜 愛するがゆえに 8点】平均点:n.a./ 10点(Review 1人)   1986年【伊・オランダ】 上映時間:122分.  クレジット(配役と製作者)などについては次のURLをご覧ください。 https://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?TITLE_NO=15667

 

この内容全ての著作権はかわまりに帰属し、独り言を除く部分の版権はjtnew.jp に帰属します。平均点とレビューワー数はアップロード時のものです。


【あらすじ】

アフリカ出身のオテロ傭兵隊長として長年、自由都市ベニスを外敵から守ってきた。市の顔役の娘デズデモーナは中年になって独身のオセロの真面目さに惹かれてキプロス防衛に赴いた彼を追って海を渡り、二人は結婚する。だが、オテロの部下で待遇に不満を持つイアゴーは出世競争で自分を追い抜いたキャシオとデズデモーナが不倫関係にあると言いふらし、証拠まで捏造する。キプロスから凱旋したオテロの公私両面の幸福を妬むイアゴーの確信に満ちた嘘を、周囲ばかりではなく、新妻を深く愛するオセロまでが信じるようになる。

 

【かわまりのコメント】

最初にお侘びを・・・この作品はオペラを映画化したものなので、採用されないと思って採用されていたのにレビューを長らくほったらかしにしてしまいました。ゼフィレッリ監督の作品ということで映像が堪能できる作品です。オテロを演じているのはオペラ歌手のプラシド・ドミンゴですが、ケネス・ブラナー版のオセロのようにアクが強くなく、BBC製作のバージョンでアンソニー・ホプキンスが演じたオセロのように演技はすごくうまいのけれど白人が顔を黒塗りにしているのが見え見えというわけでもなく、ごく自然に風格のある黒人の将軍を演じていました。ミュージカルやオペラについていける方には(そうでない方にも)お勧めの作品です。以下は無駄口ですが、プラシド・ドミンゴと言えば、北京オリンピックの閉会式に駆り出されて歌っていました。でも何でまた・・・?三大テノールホセ・カレーラスが地元バルセロナのオリンッピクで歌い、パヴァロッティがやはり地元のトリノで口パクをやって、三大テノールの中で残されたプラシド・ドミンゴはメキシコ出身だけれどメキシコではしばらくはオリンピックはなさそうで、かわいそうだからでしょうか?こういうのはやめて映画監督と組んだ仕事に専念してほしいです。

 

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