かわまりの映画評と創作

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【映画ルーム(29) ウエストサイド物語 〜 永遠のシェイクスピア 8点】

【かわまりの映画ルーム(29) ウエストサイド物語  〜  永遠のシェイクスピア 8点】平均点:7.13 / 10点(Review 168人)  1961年【米】 上映時間:151分.  クレジット(配役と製作者)などについては次のURLをご覧ください。  https://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?TITLE_NO=1777

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【あらすじ】

シェークスピアの「ロミオとジュリエット」の現代版。原作での二つの名門家庭の対立をプエルトリコ出身の若者の集団と在来のチンピラとの対立に置き換え、対立する若者間の憎悪、そして雑貨屋の店員トニーとプエルトリコ系の娘マリアの激しい恋をバーンスタイン作曲のネオ・クラシック音楽に乗せた歌と踊りで表現する。ソーシャル・ワーカー主催でマンボを踊るダンス・パーティーでの二人の出会いやバルコニーのシーンに替わる非常階段での愛の告白シーンなどが原作の息吹を伝えるミュージカルの傑作。

 

【かわまりのレビュー】

サントラ版ではなくレナード・バーンスタイン指揮、オペラ歌手のキリ・テ・カナワ(マリア)とホセ・カレーラス(トニー)のCDを持っていますが、やはり踊ってセリフをしゃべる俳優による歌が一番です。シェークスピアの「ロミオとジュリエット」の現代版だということを念頭におきながら見ると恋愛シーンのさわりで二人が歌いだしたり、対立する若者グループが火花を散らすシーンでダンスが入ったりするのが気にならず、かえって現代的な感覚で楽しめると思います。話は飛びますが、人間国宝の80歳の名手(もちろん男)が能楽の中で若い女性を演じて違和感がないのは題目が全て古典だからです。「ロミオとジュリエット」という古典を時代考証などもきちんとした時代劇の古典として見たければオリビア・ハッセー/レナード・ホワイティングの「ロミオとジュリエット」があるし、移民の国アメリカの社会問題を映画化した作品もそれなりにあると思いますが、多様な選択肢の一つとしてこの作品は気に入っています。 みなさんがあまり印象に残らないとおっしゃるラスト・シーンはしつこいようですが能楽の終わり方にそっくりなんですよ・・・。 ミュージカルで私がつけることにしている最高点を献上。


10点の人のコメント:

https://jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?POINT=11&TITLE_NO=1777


8点(最頻出点)の人のコメント:

https://jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?POINT=9&TITLE_NO=1777


1点と2点の人のコメント:

1.人間的に深みのない男たちと、繊細な魅力に欠けるグラマーなだけの女たちの物語。
浅薄なアメリカ文化が、最も端的に現れた作品。アカデミー賞10部門に輝き、アメリカによる自作自演の自画自賛。ただ一つ評価すべきは、後年にアメリカ映画が築き上げた方程式、“勧善懲悪”“ご都合主義”といった要素が見当たらないことだ。いずれにしても、辛抱を要した2時間30分であった。【にじばぶ】さん [CS・衛星(字幕)] 1点

2. ああいうコッテリしたミュージカルはちょっと苦手かな。ダンスといううよりパントマイム?
【優子】さん 2点

3. 3歳児用絵本で5ページ分くらいの内容.最初みた瞬間,一昔前のクイズ番組かと思いました.「何が書いてあるんでしょ~か?」【マー君】さん [CS・衛星(字幕)] 2点

4. チンピラの争いの映画です。映画史に残る名作として不動の地位を築いている理由が私にはわかりません。【チョコレクター】さん [地上波(字幕)] 2点


💓💓【類似の作品】💓💓

ロミオとジュリエット

 

 


【独り言】

 


【参考】

レナード・バーンスタインウィキペディア

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3