【映画ルーム(149) マルサの女2 〜 社会派監督に合掌 6点】

【かわまりの映画ルーム(149) マルサの女2 〜 社会派監督に合掌 6点】 平均点:6.52 / 10点(Review 50人)   1988年【日】 上映時間:127分

クレジット(配役と製作者)などについては次のURLをご覧ください。 https://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?TITLE_NO=1475

 

【あらすじ】

国税庁査察部でキャリアを積んでもおかっぱ頭とそばかすは健在の板倉亮子(宮本信子)と査察部の猛者達が心血を注ぐのは暴力団と結託した地上げ屋と信教の自由を振りかざす新興宗教。東大卒で駆け出し大蔵省キャリア官僚の三島を助手に従え、熱血査察官亮子が新興宗教団体「天の道教団」の教祖の夫(三国連太郎)と地上げとの関連、そして脱税ルートの解明に分け入るうちに、日ごろは書類と数字に没頭する国税庁の査察官達は思いもかけないアクション・シーンの真只中に・・・。金と権力に奢る集団に査察のメスが切り込む。

 

【かわまりのレビュー】

《ネタバレ》 一世を風靡した感があった前作と比べ、地上げ屋新興宗教を取り上げ、国会議員も登場させてちょっと手を広げすぎた感じがしました。わたしは本作品を確かニューヨークのマンハッタン、リンカーン・センターの近くの映画館で見た記憶があります。「あの石を3つ所有する者は世界を支配すると言われています。今のところ教祖様の他ではロックフェラー財団が一つ持っています。」と怪しげな教団勧誘者が言った時にはアメリカ人が殆どの館内がわっと湧きました。伊丹監督は異文化も充分意識したようです。ただ三国連太郎が扮する地上げ屋新興宗教の教祖の夫は前作で山崎努が演じた守銭奴のようにユーモラスではなく、「日本の東京がその国際的地位を奪われないように俺が汚い役をかって出る!」のような悲壮感のある決意がありながら自らの欲望のために少女の将来を台無しにするといったどちらかというと憎むべきキャラなのが前作とは異なり、悪役への感情移入を難しくしてしまったのが残念です。

 

9点の人のレビュー (10 点の人はいません。前作よりも少しテンションが下がったので前作の点数マイナス1点の人が多かったのかもしれません。わたしもそうです。)

1.一作目とはまた違った良さがある。期待を裏切らない作品。【林檎☆】さん 9点

2.《ネタバレ》 おもしろい!「マルサの女」は2のほうが断然よい!「ミンボーの女」と並んで、伊丹の二大傑作でしょう。【コウモリ】さん 9点

3.マルサの面々と鬼沢との攻防は、権藤との攻防に感じたワクワク感は無く、胸が塞がる様なハラハラする思いが続き、誰が悪の根源で彼らの実力が如何に強大かという現実を思い知らされるラストに、ため息をつきながら映画館を後にした事を今でも覚えています。あの時代にあの題材で作品を作り上げた伊丹監督は凄い方だったと思います。【The Grey Heron】さん 9点

4.この映画の異常なほどのテンポの良さ、分かりやすさを、邦画の製作者たちには見習ってほしいですね。【次郎丸三郎】さん [ビデオ(邦画)] 9点

5..前作と比べると少しパワーが落ちてる気がします。【doctor T】さん [DVD(邦画)] 9点

最低点(3点)の人のレビュー

《ネタバレ》 Ⅱがあるのを知って初めて観ました。Ⅰのような笑いや爽快感がまったくなく、巨悪のみが生き残るといった非常に不愉快な終わり方でした。現実はそうでも、もう少しスッキリとした終わりであって欲しかったです。【亜酒藍】さん [DVD(字幕)] 3点

 

ついでに最頻出点(6点)をつけた人のレビュー

https://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?POINT=7&TITLE_NO=1475