かわまりの映画評と創作

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【映画ルーム(136) パッション 〜 宗教を題材とした作品の禁じ手 0点】

【かわまりの映画ルーム(136) パッション 〜 宗教を題材とした作品の禁じ手 0点】 平均点:5.23 / 10点(Review 133人)  2004年【米・伊】 上映時間:127分クレジット(配役と製作者)などについては次のURLをご覧ください。https://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?TITLE_NO=9027

 

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【あらすじ】

 

【かわまりのレビュー】

娯楽系ならともかく宗教を題材にしたR-rated(18歳未満入場禁止)の映画なんてあってはならないし、映画館で鑑賞中に2人が死亡なんてことも、作る側にとっては不可抗力ですが、本来絶対にあってはならないことです。私は5、6歳のころから聖書に親しんで「イエス様は人間の罪を負って十字架の上で亡くなってくださった。」と観念的に理解していました。子供でもこのくらいのことは観念的に理解できるものです。それなのに、どうしてその様を如実に映像化する必要があるのでしょうか?生々しい血まみれの映像にも増して、どうして人があれほど残酷になれるのかが私には全く理解できず、シュ-ル・レアリズムの世界のようでした。リアルティーがある登場人物は良識家のローマの総督ピラトと博愛主義者のその妻、聖母マリアなどだけであとは全員、キリストを含めて人間の皮を被った異星人のようでした。これは私の理解力が未熟なせいではないと思います。「理解力が未熟であること」を根拠に映画の18歳未満鑑賞禁止が指定されるのならば、大人にとってもわけのわからないバイオレンスを扱った映画はたとえ宗教が題材であっても作るべきではありません。そもそもイエス・キリストの処刑そのものが、公正な裁判の結果での死刑などとは異なっていて全く根拠のない不条理なものなので、バイオレンスの部分の拡大描写を入れた作品として観衆に見せるべきものではないと私は個人的に思っています。「ラストまでにバイオレンスに慣れて涙が出なくなった。」と語っているキリスト教圏の批評家(Time紙)さえいます。これがメル・ギブソンが意図したことなのでしょうか。彼の製作姿勢は大いに疑問です。キリスト教徒の友人の強い薦めでこの作品を見て仏教の文化圏に生まれたことを誇りに思ったほどです。【かわまり】さん 0点

 

0点の人の秀逸なレビュー

1. 僕は映像作品というものは、美しいものを捉えるべきだと思っています。これはグロ動画。グロ動画って基本的にノンフィクションなわけで。これは映画ですからフィクションです。創作されたものです。誰がフィクションにおいてまで観るに耐えない映像を見たいでしょうか? しかも127分ですか。鈍感すぎるよ。日本人であることを誇りに思いました。【ようすけ】さん [CS・衛星(字幕)] 0点

2. 《ネタバレ》 どうなんですかねこれ。壮絶に鞭でたたかれて皮はがれまくってもう二度と観たくないし観なけりゃよかったと思うけど真面目な信徒の方たちから観るとやっぱり違う意味があるんでしょうか。ま、全然面白くなかったし、ひどくて泣かされたけどそりゃ泣くだろってレベルのグロ映像だしということで0点。
カルト宗教に入信させるために世界の終わりを予言してみたり人間の残酷な映像だとか見せて不安を煽って洗脳する方法があるみたいだけど、それに通じるものを感じてしまった。【アイーン】さん [DVD(字幕)] 0点

 

10 点満点の人のレビュー

https://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?POINT=11&TITLE_NO=9027