かわまりの映画評と創作

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【映画ルーム(124) マルチン・ルターの生涯 〜 伝統を打破する信念 7点】

【かわまりの映画ルーム(124) マルチン・ルターの生涯 〜 伝統を打破する信念 7点】 平均点:n.a. / 10点(Review 1人).   IMDB平均点: 6.4/10点 (Review 14,390人)  2003年【独】 上映時間:123分 クレジット(配役と製作者)などについては次のURLをご覧ください。https://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?TITLE_NO=17440

 

【あらすじ】

学僧ルターはカトリックの聖職者が民間人からのお布施で贅沢な生活を送っている現状に疑問を持つ。彼が教会の扉に掲げた質問状は発明されたばかりの印刷でドイツ国内に行き渡り、その考え方は識字層に支持されるが、貴族にかくまわれて宗教改革の柱ともいえる聖書のドイツ語訳に取り組むうち、農民が教会に対して反乱を起こす。学僧から戦士へと変貌したルターは農民の怒りを抑えて旧教会と和解しようとし、信仰に悩む尼僧カテリーナを結婚によって救い、後にカトリックと拮抗する一大勢力となるプロテスタントの礎石を固めていく。

 

【かわまりのレビュー】

登録を要請しておいてレビューをすっかり忘れていました。すみません。全く正統派の作品。ヨーロッパに旋風を巻き起こしたとはいえ、地味な宗教家の生涯を描いているので退屈に感じる人もいるかもしれませんが、論争あり、戦乱あり、恋愛も結婚もしたという宗教家としては波乱の人生を送ったルターに共感を呼び起こすように描かれています。わたしはルーテル教会の付属の幼稚園に一年間だけ通ったのですが、開祖さま(?)の伝記映画を鑑賞して非常に誇りに思いました。テレビで放映される機会があるかどうかわかりませんが、ルーテル派のプロテスタントの方は必ずご覧になる機会があるでしょうし、そうでなくても、ルーテル教会が無料上映することもあるかもしれないので、世界史の勉強をかねて是非鑑賞していただきたい作品です。