かわまりの映画評と創作

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【映画ルーム(119) 昼下りの情事 〜 モノクロ美のラブコメ 7点】

【かわまりの映画ルーム(119) 昼下りの情事 〜 モノクロ美のラブコメ 7点】 平均点:7.00 / 10点(Review 74人)  1957年【米】 上映時間:130分. クレジット(配役と製作者)などについては次のURLをご覧ください。 https://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?TITLE_NO=1727

 

【かわまりのレビュー】

数年前にDVDを購入して直ぐに見て、オードリー・ヘップバーンが演じる若い音大生の女の子が奥さんと上手くいっていないらしい金持ちのおじさんに弄ばれているのか弄んでいるのかわからない展開をくだらないと思い感想の投稿はほったらかしになっていました。そして多くの名作・秀作・佳作・駄作を見た後に再び本作を見てストーリーのくだらなさを通常投稿としてクソみそに書いてあらすじも投稿しようとして「あれ!」ということになったわけです。この作品に2度目に接するまでに見た映画の中で一番影響したのは例のアカデミー賞四冠の韓国映画「パラサイト」と直前に見た「市民ケーン」だったのです。本作をもうご覧になった方で「パラ」と「市民」のどちらか若しくは両方をご覧になった方は似ても似つかない作品だとおっしゃるでしょう。その通りです。「パラ」の方は主人公が手にした風水の石がどうの、「市民」の方は薔薇のつぼみがどうので正直言って疲れました。「パラ」の石に至っては3回見たというYouTuberの動画で指摘されてやっと存在自体に気付いた始末です。そして今回の本作品の鑑賞では、白状しますが、原作者のクロード・アネという人が気になってタブレットでアマ◯ンのサイドを見たりする間に聞こえる素晴らしいBGM、そして時々顔を上げる度に画面に展開するモノクロの美しい構図の画像。。。これぞちまちました小道具に意味を持たせて解説者を頼りにする必要もない、映画が総合芸術である由縁だと感じ入ったので当初の予定より高い点数を献上。。。 ただ原作のタイトルは「ロシア少女アリアーヌ」になっていたのに本映画作品のアリアーヌのどこがどうロシアなのかわからなかったのが減点ポイントです。

 

7点(最頻出点)の人のコメント

https://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?POINT=8&TITLE_NO=1727

 

10 点満点の人のコメント

1. これは大好きな作品です。なんと言っても大好きなオードリーとクーパーで監督がB・ワイルダーとくれば、おしゃれでウィットに富んだセリフにときめくラブストーリー。無理に大人の女の振りをして背のびするオードリーがとっても可愛い。クーパーが年寄りすぎると言ってもまだまだ魅力的なナイスミドル。たとえばB・ピットあたりを想像しても全く似合わない。ラストの列車が走り出しながらも、泣きながらまだ強がりを言ってるシーンはいつも泣ける。いまだに感動で胸キュンです。【キリコ】さん 10点

2. 現時点での平均点数7.5。解せない。ひょっとしたらビリー・ワイルダーの最高傑作かもしれないっていうぐらい良く出来た作品なのに・・・。【じゅんのすけ】さん 10点

3. 「早よ、あげちゃってーー」観る度ウルウル、心で叫ぶ。ラブコメのマイベスト3から外れない。レンタルしたらオードリー作品は一番あとに観る、そうしないと他作品の美人女優さんが、ごっつくてエロくて品なく見えるのデス。シャンプーしてよが、スーツケースへ乗ろうが、なんでこんなにさりげなーくキュートなの? クーパーもWスコアでもやはりスマートなプレイボーイ、男遍歴テープを繰り返しききながら、楽団とやけ酒のシーンは笑える。娘を終身刑!にしたパパ振り、探偵振り共に素敵、この3人こそ”魅惑の三拍子”よ!【かーすけ】さん 10点

4. 「ローマの休日」に次いで感動する映画です。映画というのはヒロインと共に物語りに、のめり込み、そして感動のシーンにはジーンとなる。それこそが映画だと言いたい。その意味ではこれこそ真の映画だと思います。【ハムレット】さん 10点

 

低い点数(0点と1点)の人のコメント

1. 《ネタバレ》 彼女は病的な嘘つきではないですか。あらゆる関係者に嘘をつきまくっている。若くて美人ならウソも可愛いってか? 女とか若いとか、表面的な属性をとっぱらってみると、この人品性・品格最低の部類だと思うけど、そんなことはどうでもいいの? その手の人物に気を許すといずれとんでもないめにあうぞ。上昇志向と虚言癖がくっついてそのうち「 なんとか細胞はあります!」とか言い出しそう。そんなやばい人が大金持ちと結婚してハッピーエンドなんて映画作ってアタマ大丈夫? ワイルダーさん!【皮マン】さん [DVD(字幕)] 0点

2.《ネタバレ》 ヤ○チンに振り向いてもらうために・・・嫉妬させて自分だけを見てもらうために、背伸びしてプレイガールぶっちゃうオードリーがとてもいじらしく可愛らしかった―――なんて感想、マフィアに脅されても言えんわ。いたいけな処女が、カネモチ・ハンサム・ヤリチ○というぐらいしか情報のないオジサマにのめり込んでいく様子を微笑んで見守ってあげられるって宇宙のような広い心やと思うわ。動機が分からない、前提を理解できていないのに勝手に話し進められても置いてけぼりくらってしまう。んで、事実を知ったらオジサマ急にいい奴になったりして、でもやっぱり可愛いから連れてっちゃおみたいな展開になって、「ま、すぐに捨てられて泣きを見るやろ」とか思いよったら、結婚して幸せになったりしとんもん。何ともまぁ映画的でヤラしいわ。 というかまじめな話、オードリーのような個性俳優に演技俳優のような役を与えるのは明らかな過ちだと思うのだが……【stroheim】さん [ビデオ(字幕)] 2点