かわまりの映画評と創作

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【映画ルーム(118) しあわせの雨傘 〜 名優のプロモ映画 6点】

【かわまりの映画ルーム(118) しあわせの雨傘 〜 名優のプロモ映画 6点】 平均点:5.92 / 10点(Review 13人)  2011年【仏】 上映時間:103分.  クレジット(配役と製作者)などについては次のURLをご覧ください。 https://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?TITLE_NO=18760


【あらすじ】

シュザンヌは同族経営の雨傘会社の社長夫人、家事にいそしみ孫の成長を楽しみにするフツーの主婦だった。ところがある日、健康に不安のある夫ロベールに工場労働者が経営改善要求をつきつける。収拾に乗り出したシュザンヌは昔の不倫の相手で労働活動家のモーリス(ドパルデユー)、芸術家肌の息子、子もちで離婚と自立を目指す娘、そして夫の秘書兼浮気相手でやり手のナデージュらに協力を求める。ところが娘ジョエルの造反がもとでロベールは息子ローランの本当の父親がモーリスだと思い込み、家庭と経営の争議は頂点に・・・。

 

【かわまりのレビュー】

周囲の観客(アメリカ人)につられて久々に笑ろた。そしてカメラがすごく綺麗でした。でも設定を1977年にすることによって話をわざとらしく大げさにしたりと、ちょっと脚本に物足りなさを感じました。トップ・バッターの方がおっしゃっているように、そんじょそこらのアメリカ映画と変らないかもしれません。1977年というとドヌーブが一番綺麗だった頃ではないでしょうか?そして、1977年という映画の設定の中でドヌーブが演じるシュザンヌとドパルデユーが演じるモーリスが回想をめぐらすのはこの時点で25歳になるシュザンヌの息子の出生にまつわるロマンス・・・これだけ取ってみれば年を取ってなお美しいドヌーブとでっぷり太ったドパルデューのキス・シーンは許せるのですが、回想場面で二人の若い頃を演じる俳優さんたちが美男美女にはちがいないけれど二人に似てもいないし、この二人ほどの存在感もないし、唯一造反した娘が父親にちらっと見せた若い頃の二人の写真が入ったロケットの中のその写真がどこからか取ってきたドヌーブとドパルデユーの若い頃の本物の写真だったのが印象に残っています。フランスを代表する大俳優であることだけは間違いない二人のプロモーション映画として見て損はないということでこの点数です。邦題だけは満点かな?

 

全員集合

https://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?TITLE_NO=1876