かわまりの映画評と創作

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【映画ルーム(107) インビクタス/負けざる者たち 7点】

【かわまりの映画ルーム(107 ) インビクタス/負けざる者たち 7点】 平均点:7.05 / 10点(Review 110人)  2009年【米】 上映時間:134分  クレジット(配役と製作者)などについては次のURLをご覧ください。 https://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?TITLE_NO=17779

 

【あらすじ】

1990年に27年振りに釈放されたネルソン・マンデラモーガン・フリーマン)は、94年に南アフリカ共和国初の黒人大統領となった。主要ポストを占める白人官僚は報復人事を恐れたが、マンデラは「辞めるのは自由だが、新しい南アフリカを作るため協力してほしい。貴方たちの協力が必要だ」と呼びかける。一方、ラグビーアパルトヘイトの象徴として黒人に不人気だが、マンデラは代表チーム「スプリングボクス」が南アフリカの白人と黒人の和解と団結の象徴になると考え、主将フランソワ・ピナール(マット・デイモン)を茶会に呼び励ます。【DAIMETAL】さん

 

【かわまりのレビュー】

《ネタバレ》 わたしが見た映画案内では人種融和のためではなく、負けに負けていたナショナルラグビーチームを大統領が掛け声をかけて立て直した話しと紹介していたので最初からそのつもりで鑑賞しました。何れにしてもネルソン・マンデラの不屈の精神が核であることは確かでしょう。「これが敗北の味だ。乾杯しようぜ。」と言う破れかぶれの主将フランソワがマンデラ大統領との会見を経てチームメートと訪れた離れ小島の刑務所で収監時のマンデラの幻影を垣間見、その精神の一端に触れ、一念発起頑張るという物語はまさにクリント・イーストウッド節です。この映画で語られる話があったのは1990代ですが、あれから様々なことがありました。その中でも筆頭に挙げることができるのは日本のナショナルチーム(と言おうか日本に縁がある人々からなるチーム)が負けざるチームだった 南アフリカのチームを下して世界中から「大金星」との賞賛を受けたことでしょう。そのマンデラ氏も既に故人です。さらに1998年の長野オリンピック開会式で小澤征爾氏の指揮による五大陸合唱の一拠点だった南ア喜望峰で白人と黒人が黎明の中で肩を並べて歌っている象徴的な場面を衛星中継で見たわたしとしては古今の感を覚えます。

 

10点の人(1人)のコメント

《ネタバレ》 平成23年1月2日にこの映画をみました。クリントイーストウッド監督作品は、あんまり、すきじゃないというか信用できないというかそういう気分でした。この映画もインビクダス、よくわからない名前、でも見始めるとぐいぐい引き込まれました。モーガンフリーマンすばらしいし、マッドデイモンもよかったです。でも、素朴な疑問として、なぜマンデラは30年も釈放されなかったのだろう?。また、なぜ釈放されたのかも、微妙に疑問でした。アパルトヘイトの怖さなどは、遠く日本ではたまのニュースでしか、知りえないし。今日ほどクリントの視点のすばらしさ、監督の才能を肌で感じたことはありませんでした。サッカーのワールドカップができるような国になったのも、その前にこういうことが起こっていたからできるようになったのだなというのが、とてもよくわかりました。日本の試合の結果をチラッと話していましたが、145点を南アフリカが、取っていたのは、とられたのはよくわかるような気がしました。日本のラグビーなんてテレビ放送しているの?、みたいにやっている人少ないし。一番記憶に残ったのは、「ラグビーは紳士が戦う野蛮なスポーツで、サッカーは野蛮な者たちが戦う紳士なスポーツだ」とのお言葉、なるほどそういわれてみれば、ラグビーは横にしかボールが出せない、そして後ろへパスするルール、だから、次々後ろのものが、ボールを受け取って走るのだと素朴に理解できました。しかし、映画ってすばらしいと思います。1月2日にクリントの作品をみれてよかったです。【yasuto】さん [地上波(吹替)] 10点

 

8点(最頻出点)の人のコメント

https://jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?POINT=9&TITLE_NO=17779

 

2点(最低点)と4点(3点の人は無し)の人のコメント

1. 《ネタバレ》 イーストウッドという事で他とは違う刺激的な面白さを期待しましたが、普通にラグビーの試合をして良い話で終わったので退屈でした。まあ、伝記映画の依頼も来るのでしょう。
【DAIMETAL】さん [DVD(吹替)] 2点

2. 《ネタバレ》 マンデラ就任や南アフリカ優勝など、いいことが連続で起きるのでちょっと肩すかしくらった。ラクビーの世界の知識がないと、ちょっと楽しめないですね。南アフリカラクビー盛んとは知らなかったし、逆に前知識を知ってた方が楽しめた感じもある。最後のNZ戦は長すぎて退屈だ。特典映像でマットの撮影風景やオフがありますが、やはり彼の欠点は欠点がないところだと思う。ナイスガイ、謙虚、ファンサービスありなど。それが今回の映画でも出ている。なぜチームがまとまり、国民に認められたのかなどの描写がマットじゃ物足りない。しかし太ったのか筋肉つけたのか、体が一回りでかくなってたのには驚いた。【カップリ】さん [DVD(字幕)] 4点(

3. 《ネタバレ》 終始退屈な映画でした。
弱小チームが、どのような過程でワールドカップに優勝したのか全く理解できないし、如何せん、試合の映像が長すぎて面白くありません。
イーストウッドの映画には個性がある。
そんな私の先入観を逸脱した映画でもありました。【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 4点