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【映画ルーム(66) 赤ひげ 〜 江戸時代版医療への献身ストーリー 10点】

【かわまりの映画ルーム(66) 赤ひげ 〜 江戸時代版医療への献身ストーリー  10点】平均点:7.98 / 10点(Review 133人).   1965年【日】 上映時間:185分  クレジット(配役と製作者)などについては次のURLをご覧ください。  https://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?TITLE_NO=1705

 

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【あらすじ】

長崎で西洋医学を学んで意気洋々と江戸に戻った保本登(加山雄三)は父の命令で庶民の医療機関である小石川養生所を訪ねるが、到着するなり自分の身の回り品などが届けられ、「おまえは今日からここの医者だ!」と言い渡される。将軍や大名など、上流階級の患者だけを相手にしたいと考えていた保本は憤慨して部屋にこもってふてくされるが、やがて「赤ひげ」の愛称で知られる養生所の所長(三船敏郎)の広い知識と経験、そして深い人間愛に触れ、保本は自分の思い上がりを反省して真の医療の道を探る医者へと成長していく。

 

【かわまりのコメント】

このストーリーが実話だったら精神分析創始者フロイトではなく赤ひげさんだということに医学発展史を書き換えなければいけなくなるでしょう。

 

10 点(最頻出点)の人のコメント

https://jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?POINT=11&TITLE_NO=1705

0点、3点、4点の人のコメント

1. すべてが物語に奉仕する。観客はただ黒沢の思惑通り、物語の中に誘導される。江戸の街並みを本物以上に本物らしく再現したセットは、その部分しかみせてはくれない。なぜなら、物語に必要ではないから。雨や風は物語の小道具でしかなく、物語上の意味以外に付与されることはない。役者たちもまた同様である。黒沢は、物語が求める以上の芝居を役者たちに許すことはない。余剰の感じられないことの醜さ、物語ではなく、人間を演じることを禁じられた哀しさ。杉村春子は一世一代の拙い演技を披露する、香川京子は精一杯、醜い様を演じようとする、笠智衆は自分のパロディを演じることに精一杯だ。なぜなら物語がそれを要請しているから。あとは、そのような物語をアップ、ロング、ミドルと、三台の望遠レンズで流し撮りするだけ。距離感を無効にし、ただ役者たちを本物らしく撮ろうとするだけのために使われる望遠ショット。その、なんと醜く、官僚的なことか。そして、1カットが持つ意味、カットの連鎖が与える快感、つなぎの妙など、まったく味わうことも出来ないまま、観客たちは、黒沢によって与えられた教条的な物語を読むばかり。観客には自由はないのだ。こんなものは映画ではない。少なくとも、映画を観る醍醐味や、楽しさは、この映画にはひとかけらもない。黒沢は映画を撮ったのではなく、物語、それも黒沢という独裁者による教条的、説教臭い物語を語っただけだ。【まぶぜたろう】さん 0点

2. のほほん息子さんと同じように、私も前半が退屈でなりませんでした。冗長すぎです。(←これは多くの黒沢映画に言える事)そのせいで、後半はなかなかだったのに、その面白さが半減して感じました。2時間弱ぐらいにまとめてくれればなぁ・・・。【はりねずみ】さん [DVD(字幕)] 3点

3. ちょっと説教じみている。三船敏郎ぶっきらぼうだけどきれいすぎる。【たろさ】さん [CS・衛星(邦画)] 4点

4. これは観賞するのがきつかったですね。黒澤作品に陰りが感じられた作品です。冗長であること、淡々とした語り口であること、これらが作品にプラスに働いているとは思えませんでした。【ジャッカルの目】さん [CS・衛星(邦画)] 4点

5. 黒澤で唯一苦手な作品。キャラクターには感情移入できるんだけど、黒澤の映像演出が余りにもあざとすぎて辟易。「ほらほら、この映像凄いだろ」と自慢してるようなカットの洪水。エピソードも似たようなものが多く、いたって凡調に感じる。【j-hitch】さん [DVD(字幕)] 4点

 

 

【独り言】

 


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