【映画ルーム(54) ドクトル・ジバゴ 〜 動乱の世の報われない大人の純愛 10点】

【かわまりの映画ルーム(54) ドクトル・ジバゴ 〜  動乱の世の報われない大人の純愛10点】平均点:7.16 / 10点(Review 62人)   1965年【米・伊】 上映時間:197分

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【あらすじ】

1910年代のロシア。ユーリーと呼ばれる医者で詩人のジバゴがラーラに最初に出会った時、ジバゴは婚約中、ラーラは金持男の追及を逃れて理想主義者を恋人にしていた。別々に家庭を築いた二人は第一次世界大戦中に軍医と看護婦として再会するが、協力し合う生活も束の間、ロシア革命が起こって戦争は終わる。再び出逢った時、夫に捨てられたラーラと家族から引き離されたジバゴは動乱の中で身を寄せ合うしかなかった。ジバゴとラーラを両親とする孤児の少女にジバゴの兄が語る壮大な愛の物語。原作は1988年まで本国で出版差止だった。

 

【かわまりのレビュー】

数年前に見た時、繊細で貫禄のあるジバゴ役の俳優さんが印象に残り、「あまり見かけない俳優だな・・・。」なんて、思ったのですが、今回は「アラビアのロレンス」を見ていたのですぐにわかりました。同作品でアラビアの魂アリを演じたオマル・シャリフですよね。しかし、アラブ人がよくロシア人に化けました。欧米のスペクタクル映画でモンゴル人(例えばジンギス・カン)や中国人(英雄・才人・美女・烈女は目白押し)を演じる日本人俳優が出ることを願って甘い点数をつけようと見る前に決定しましたが、最後まで画面に引き込まれっぱなしでした。この作品はただの不倫の話ではありません。日本が幸か不幸か経験しなかった革命の動乱の時代には価値観が揺れ動き、言葉までが影響を受けます。ロシア語のことは知りませんが、革命期の中国では、旧体制の枠組みの中で親や権力者によって結婚させられた相手のことを太太(タイタイ)とか丈夫(チャンフ)とか呼び、共通の理想を持って一緒に暮らす異性のことを愛人(アイレン)と呼び、「愛人」はまともな「配偶者」の意味、毛沢東などの偉いさんたちはみんな太太と愛人の二本立てでした。それは、是非とは別の事実なのです。この作品ではトーニャはジバゴの「太太」でパーシャはラーラの「丈夫」で、お互い同士が「愛人」です。マイホーム獲得を夫婦共通の目標にする現代日本とは違います。男性が女性にもてる条件には、通常考えられる魅力に加えて「女性の魅力に敏感なこと」と「家庭を築く気があり、また、家庭を大切にすること。」がありますが、オマル・シャリフは理想の男ジバゴをうまく演じていましたね。彼がアカデミー賞にノミネートさえされなかったのは、革命というものがアメリカで理解されなかったのか、それともアラブ人がロシア人を演じるのが変に見えたのか・・・それにしてもオマル・シャリフはよくロシア人に化けました。日本人の俳優からも・・・(←くどい)。

 

10点の人のコメント

https://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?POINT=11&TITLE_NO=2234

9点の人のコメント

https://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?POINT=10&TITLE_NO=2234

8点の人のコメント

https://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?POINT=9&TITLE_NO=2234

7点(最頻出点)の人のコメント

https://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?POINT=8&TITLE_NO=2234

3点(最低点)と4点の人のコメント

1.  雄大な風景と澄んだ音楽の効果をもってしても何一つとして響いてこない。身持ちが悪い女と優柔不断な男の単なるよろめきドラマであり、トーニャの視点がすっぽり抜け落ちているのが身勝手な男にとっての都合の良い女を表していて胸糞悪い。動乱の時代背景は何の言い訳にもならず。唯一興味深かったストレルニコフの最期を言葉だけで済ます演出に駄作確定。製作陣のやる気が尽きたかのような尻切れトンボの結末に鑑賞リタイアを思いとどまった事を後悔。原作ありきのせいなのか、ロバート・ボルトやデビット・リーンをもってしてもこんなものしか出来上がらなかったのが残念。3時間以上の駄作にぐったりとなった。【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 3点

2.  これだけの手間暇を全部「外枠の形を作ること」に投入してしまって、中身がまったく伴っていない。登場人物がことごとく動かされているだけであって、動いてないのです。だから、役者の台詞や演技の一つ一つも、そうさせられているだけ、になっています。【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 4点

3.  《ネタバレ》 そう私、こういう映画は好きじゃあありません。

アカデミー作品だから期待したのですが・・

不倫ドラマの背景に戦争ともりあがる内容なのですが、

全然もりあがらない・・イングリッシュペイシェントのほうが華がある。

ロシアが舞台でセリフは全部英語というのは覚悟してたのでまあいいとして、

主役ふたりが勝手で自分たちのことしか考えていない。

で、そこまで愛しあっているふうにも見えない。

ジバゴもふらふらしてるし共感はできない。

これはその時々の都合よく進んではまた引き裂かれるという、

メロドラマを見ているようで、もう勝手にすれば?と思いました。

ラーラの美しさだけが理由ならばもうちょっと主人公の描き方に情熱がほしい。

調べて見たら賞も助演が夫役、

主演ふたりはノミネートすらされていない・・

イングリッシュペイシェントも不倫&戦争ですが、賞は交わることのない看護婦役。

たしかに音楽はよかったし、映像も風景画のようでよかったです。【アルメイダ】さん [DVD(字幕)] 4点

 

 

【独り言】