かわまりの映画評と創作

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【映画ルーム ⑼ 硫黄島からの手紙 〜 死なばもろとも(祖国への愛) 9点】

【かわまりの映画ルーム(9)  硫黄島からの手紙  〜 死なばもろとも(祖国への愛) 9点】平均点:6.89 / 10点  ー2006年【米】 上映時間:141分  クレジット(配役と製作者)などについては次のURLをご覧ください。  https://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?TITLE_NO=13646

 

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【あらすじ】

太平洋戦争末期、火山と岩しかない硫黄島に総勢二万人の日本兵が上陸した。米国ハーバード大卒のエリートで家族や部下への思いやりを忘れない栗林中将(渡辺謙)をトップに、オリンピック金メダリストの西中佐(伊藤剛志)や元パン屋の一兵卒西郷(二宮和也)ら様々な日本兵たちの目標ははただ一つ、日本の家族や生活を守るために硫黄島を死守することだった。硫黄島が米軍の手に落ちれば本土攻撃の激化は必至なのだ。しかし、大本営からの援軍もなく、水や食料にも事欠く悪条件の下、米軍の猛攻を受け、弾薬や医療品も底をつく。

 

【かわまりのレビュー】

硫黄島二部作のアメリカ篇「父親たちの星条旗」を見てからだいぶたって本篇を始めて見ました。やはり多くの方がおっしゃるようにこちらのほうが上だと思います。「父親」のほうの点数を一つ下げて8点にしてこちらを9点にしようとも思いましたがお互いに相補う作品だということで、同じ点をつけておきます。満点ではない理由は外国部門のアカデミー賞にノミネートされず、多分そのせいでオスカーを逃したこととか、たいしたことではありません。当時のアメリカ人にとって、日本兵はわけのわからない怪物だったと思いますが軍部の無謀な暴走が硫黄島などの前線で戦った人々をどう変えてしまったか、この作品を見るとよくわかります。二宮和也のしゃべり方が現代風すぎるという意見も聞きましたが、さほど気にならず、時代考証にも結構念が入っていると思います。暗い画面と米国R指定(日本の18禁?)もしかたのない残虐シーンが続きながら、監督のイーストウッドが作曲した癒し系のBGMと時折入る手紙の朗読に心が和む思いがします。確かに、「父親」よりもこちらのほうが極限状態における個人と国家の関係などについて真剣に考えさせる作品だと思います。

 

 

10点の人のコメント

https://jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?POINT=11&TITLE_NO=13646

9点の人のコメント

https://jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?POINT=11&TITLE_NO=13646

 

8点(再頻出点)の人のコメント

https://jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?POINT=9&TITLE_NO=13646

【独り言】

言葉や文化の異なる民族が狭い大陸にひしめいているヨーロッパでは異民族に国境を越えた侵入を許さないことが国を守るということだった。では周囲を海に囲まれた日本では

 

💓💓【類似の作品】💓💓

父親達の星条旗

 

硫黄島の砂